トップインタビュー

「社会から信頼される企業グループであり続けるために」昭和産業株式会社 代表取締役社長 新妻 一彦

昭和産業グループは全てのステークホルダーに満足を提供する"穀物ソリューション・カンパニー"として持続的に成長するために、皆様からの信頼と期待の総和を企業価値と考え、これを極大化することに注力しております。
グループ全体で、現在、実現に向けて注力している長期ビジョンの行動指針「SHOWA魂(だましい)」を共有し、ESG(環境・社会・ガバナンス)の視点をより強く意識することで、将来にわたって社会に貢献できる企業グループを目指してまいります。

Q1
2018年10月に発表した「ダイバーシティ経営宣言」について、発表の経緯、そこに込めた思いなどをお聞かせください。
A1
長期ビジョン「SHOWA Next Stage for 2025」の根幹となる行動指針「SHOWA魂」は、多様性を受容するダイバーシティ経営の考え方そのものです。

2017年に発表した長期ビジョンの実現に向けて、創業者の想いである"挑戦と創造の精神"を、さらに発展させる意思を込めて、「SHOWA魂」という行動指針を策定しました。現在、3次にわたる中期経営計画の1st Stageである「中期経営計画17-19」を推進中ですが、当社を取り巻く環境はさらにめまぐるしく変化しています。このような厳しい環境変化に対応していくためには、多様な人材が活躍することができる企業風土が必要不可欠です。多様性に富んだ従業員一人ひとりが、制約にとらわれずにそれぞれの能力を最大限に発揮でき、活躍できる企業風土を醸成することの重要性を認識してもらうため、あらためて「ダイバーシティ経営宣言」として発表しました。

さらに、2019年7月には、女性活躍を推進する施策の第2弾として、「SHOWA ダイバーシティフォーラム」を開催しました(第1弾として、2018年8月に役員・部署長の意識改革のための研修会を実施)。東京、大阪で計3日間開催し、当社の女性従業員の約半数にあたる145名が参加しました。

Q2
ESG経営について、主に昨年度の実績をお聞かせください。
A2
環境、社会、ガバナンスの各々で、新たな施策を実施しました。

E(環境)に配慮した取り組みの一環として、2019年4月、気候変動対策等に取り組む専門の組織として、技術部門に「環境保安グループ」、昭和産業の3工場に「環境保安室」を新設しました。CO2排出量削減、水の保全・使用量削減、食品ロスやプラスチックごみの削減を重点課題として、社内組織である環境管理委員会において中長期の到達目標の設定や、新設した体制で技術面の対策を強化するなど、関係部署が相互に連携して推進しています。

S(社会)への対応としては、前述したダイバーシティ推進のほかに、社会ニーズに対応した製品開発や提案を強化しています。天ぷら粉を日本で最初に商品化したパイオニア企業として日本の食文化の継承と発展に貢献するため、2018年度に社内認定制度である「SHOWAマイスター(天ぷら)制度」を立ち上げ、2019年度から実質的な活動に入っています。

G(ガバナンス)の強化としては、報酬ポリシー策定と同時に設置した報酬諮問委員会に加え、新たに経営諮問委員会を2019年1月に設置しました。この委員会は、取締役会の任意の諮問委員会として、役員の任免等に加え、次世代経営人材の育成等を議論します。2019年4月には全取締役と執行役員が受講する「SHOWA経営者塾」を開講しました。会社法、内部統制、ファイナンスやITリテラシーなど、経営人材にとって不可欠な7科目について体系的に習得していきます。変化の激しい世の中の動きに即応し、先輩から脈々と受け継がれてきた昭和産業を、グループの全体最適を意識しながらさらに発展させるため、次世代経営人材の育成に注力しています。

Q3
現在、2020年4月スタートの「中期経営計画20-22」を策定されている最中かと思います。長期ビジョン実現のための2nd Stageとなる計画における成長戦略のポイントについて教えてください。
A3
これまで以上にESG視点を取り入れることで、5つの基本戦略を深化させ、昭和産業グループの全体最適として持続的成長を目指していきます。
昭和産業株式会社 代表取締役社長 新妻 一彦

環境への対応についても、先ほどご説明したように、中長期の数値目標をバックキャスト思考で策定し、その実現に向けた計画を立てていく予定です。

食品メーカーとしては、安全・安心で高品質な製品を安定的に供給できる体制の維持・強化は欠かせません。このために、工場への計画的かつ先見的な設備投資を行っており、これからリリース等で適宜発表していきます。

また、当社グループの強みである多種多様な素材をベースにした技術や組織と人や情報を有機的につなげるために横断的な取り組みとして事業ポートフォリオマネジメントを導入します。事業ポートフォリオの全体を最適化し、今まで以上の価値創造を目指したいと考えています。まさに、当社の強みである複合系シナジーソリューションの磨き上げになります。

これらの取り組みをグループ一丸となって進め、ステークホルダーの皆様一人ひとりからの信頼を持続的に高めることで、将来にわたって昭和産業グループの価値を向上させ、社会に貢献するべく、努力してまいります。