工場見学

昭和産業が保有する3つの工場のなかで
最大規模を誇る鹿島工場。
ここでは鹿島工場におけるダイナミックな
モノ作りの現場をご紹介します。

  • 鹿島工場
    鹿島工場
    1973年に開設された鹿島工場は、日本有数の工業港として知られる鹿島港に位置し、サイロ収容能力にして約20万8000トン、年間の穀物取扱量は190万トンにのぼる昭和産業随一の生産拠点。製粉、製油、糖質の生産を同一拠点で行う世界的にも珍しい工場だ。
  • 神戸工場
    神戸工場
    1967年の開設以来、製粉、製油、食品の生産を担う工場として発展してきた神戸工場は、昭和産業における西日本最大の生産拠点。サイロ収容能力は約13万5000トン、穀物取扱量は年間約56万トンにおよび、鹿島工場に次ぐ規模を誇る。
  • 船橋工場
    船橋工場
    1964年に新設された船橋工場は、主要3工場の中でもっとも古い歴史があり、製粉と二次加工品であるパスタなどの食品が生産されている。敷地内には活動拠点を一箇所に集合させたRD&Eセンターが併設されており、研究開発体制を強化している。

穀物が鹿島港に到着

  • 鹿島臨海工業地帯の玄関口に位置する鹿島港
    鹿島工場の眼前に広がる鹿島港は、太平洋に開かれた鹿島臨海工業地帯の玄関口であり、国際バルク戦略港湾にも選定されている国内重要港湾の一つ。鹿島港は首都圏にも近いことから年間の穀物取扱量が多く、食品原料の供給基地としても重要な役割を果たしている。
  • 巨大な穀物輸送船も接岸可能な専用桟橋
    鹿島工場専用の桟橋に接岸するパナマックス級(パナマ運河を通過出来る最大級の船)の輸送船。写真の輸送船は総重量約7万トン、全長229mにおよぶ。運ばれてきた穀物は、桟橋上の荷役機械「アンローダー」によって荷揚げされる。
  • 10,000トンもの穀物が入る巨大な船艙
    米国ニューオリンズから約30日間をかけ、鹿島港に到着した穀物輸送船。その船艙から米国産トウモロコシを吸い上げていく。8,000~10,000トンもの穀物が入る船艙は、縦30メートル、横30メートル、深さ15メートルにもおよび、広さは畳18畳分、高さは4~5階建てのビルに匹敵する。
  • 1時間に600トンの穀物を荷揚げするアンローダー
    大きな船艙から穀物を吸い上げるアンローダー。1基当たり1時間に600トンもの穀物を吸い上げる。鹿島工場では3基のアンローダーを保有しており、穀物の吸い上げ能力は日本でもトップクラス!何万トンもの多量な穀物をあっという間に吸い上げてしまう。

穀物はサイロか工場へ

  • 厳格な品質管理が行われている小麦専用サイロ上部
    小麦専用サイロの最上部。ベルトコンベアによって運ばれた小麦は、天井から床に向かって伸びる白い配管を通って階下のサイロへと導かれ、厳格な品質管理のもとで貯蔵されることになる。
  • 地上40メートル、8階建てビル並の巨大サイロ
    鹿島工場のサイロの高さはおよそ40メートル。8階建てのビルに相当する高さを誇る。世界各地の生産地から運ばれてきた穀物は、一旦専用のサイロに運ばれた後、生産計画に則って、製粉、製油、糖質工場の各原料タンクへ運ばれ加工の時を待つ。
  • 穀物サイロから工場をつなぐベルトコンベア
    穀物を運搬するために使われるベルトコンベア。穀物を傷めることなく、安全かつ迅速に運搬できるよう、コントロールセンターで集中管理されている。
  • 電力の50%、熱源の100%を自前で賄う
    工場で消費される電力の50%、また原材料の加熱などに使われる蒸気エネルギーの100%は、工場内の石炭、LPGによる自家発電設備と様々な燃料を用いるボイラーによって賄われている。写真は石炭発電プラントの様子。

工場内部

  • 工場を24時間見守るコントロールセンター
    製粉工場の全工程を集中制御するコントロールセンター。生産設備や出荷設備、製造に関わる情報はこのコントロールセンターへ集められる。生産部門のメンバーたちは、24時間体制で稼働する工場の安全を4チームの交代制で見守っている。
  • 厳しさの中にも笑顔のコミュニケーションが
    作業の合間に談笑する品質管理室のメンバー。製品の品質を管理し、品質に「お墨付き」を与える品質管理室には厳密さと責任が求められる。メンバー間の円滑なコミュニケーションによって支えられている面も少なくない。
  • コーンスターチから生み出される糖質製品
    トウモロコシから分離されたコーンスターチ(でん粉)から、ぶどう糖や水あめ、そして異性化糖を製造する糖質工場を監視するコントロールセンターでの一枚。複雑な製造工程のすべてをこのコントロールセンターで集中制御している。
  • さまざまな工程を経て作られるぶどう糖
    ぶどう糖液を加熱し、タンクの中でぶどう糖を結晶化させるための装置がこの煎糖缶だ。ぶどう糖液の中で大きく育ったぶどう糖の結晶は、次の工程で液体と固体に分離されることになる。
  • 用途に応じて姿を変えるぶどう糖。
    糖質工場内に設置された「含水結晶分蜜機」を操作する社員。この装置はコーンスターチから作られたぶどう糖を、液体と固体に分離するために用いるもの。分離されたぶどう糖はそれぞれの特性に応じて、食品加工や医薬品メーカー向けに出荷される。
  • 在庫を効率的に管理する立体自動倉庫
    パッケージと検査を終えた製品は「パレタイザー」と呼ばれるロボットによって運搬用パレットに積まれ、立体自動倉庫へと運ばれていく。入庫や出庫の工程はオートメーション化されているため、倉庫内で作業する人を見かけるのは稀だ。
  • 製粉の袋製品を収容する立体倉庫
    コンピューター管理により製品の先入れ先出しをしている。製粉業界では有数の収容能力を誇る。
  • 大手飲料メーカーに製品を納入するためのローリー車
    水あめ、異性化糖などの甘味料は、毎回徹底的に洗浄殺菌をしたローリー車で大手飲料メーカーに納入している。