技術系|研究

T.H.
技術センター 
穀物フィールド 
加工食品技術グループ
2012年入社

司令塔として
商品づくりの道案内をする。

「技術センター 穀物フィールド 加工食品技術グループ」の仕事とは

「RD&Eセンター」における技術センター加工食品技術グループとは、商品づくりの“司令塔”のような存在です。昭和産業としてつくりたい商品を「安全に」「安心な品質で」「安定的に」「効率的に」製造できるように、どんな原料を用意し、どんな設備をどんな条件で使えばよいのかを検証します。その過程においては非常に多くの工程があり、そのすべてが適切かを俯瞰する力が求められます。

開発と製造の橋渡し役。

ミックスは、粉末原料などを混ぜてつくります。実にシンプルですが、そこには昭和産業ならではの深いノウハウがあります。商品の開発を行う側はどんな原料を、どんなふうに混ぜるかというノウハウがあり、製造する側には同じ品質の商品を安定的につくり続けるためのノウハウがある。その両者を見ながら橋渡しの役目をすることが、加工食品技術グループの私の使命です。開発と製造にまたがる幅広い人脈と知識が求められ、常に全体最適を考えながら各部署をリードします。
私が商品を直接開発するわけでも、製造するわけでもありませんが、“司令塔”として携わった商品が世の中に出ていき、テレビなどで人が食べているシーンを見ると嬉しくなります。幅広い素材を取り扱っているので、普段よく見るあの食品も実は昭和産業の商品というケースはよくあり、食品メーカーならではの充実感を味わう機会は多いです。

複線的なキャリアを歩む。

私は入社後に開発業務を担当した後、自ら希望して「プロフェッショナル育成プログラム」を利用して製造部門に異動しました。開発業務に携わるうちに製造現場の課題や苦労などをリアルに知りたくなったためです。3年間にわたって製造現場で製品づくりに従事することで、現場の視点や感覚を知ることができました。また製造機械の知識を学べたこと、現場のキーパーソンとの人脈ができたことも、自分の財産となりました。今、加工食品技術グループとして開発と製造を俯瞰する仕事ができているのも、こうした複線的なキャリアを歩んでこられたおかげだと思っています。
これまでで印象的だったのは、開発業務で「それはあなたの都合でしょ」とお客様や先輩によく叱られたことでした。自分ではお客様のニーズにお応えして提案を行ったつもりでも、既存の制約条件の内側での提案しかできていませんでした。実はお客様はその先にあるソリューションを求めていることが多く、私はそこに気づけていなかったのです。目に見えるニーズのさらに先を考え、今の制約を変えられるような提案をすべきだと気がついたことは、私の大きな成長に結びついた気がします。

ファンを増やしていきたい

食品の仕事には無限の可能性があふれています。今はつくれない商品でも、いつかきっとつくれるようになるかもしれません。そうした将来の技術動向やニーズの変化を先読みし、営業サイドや開発現場の声も含めて、実現できていないお客様の要望を一つ一つ叶え、ファンを増やしていきたいと思っています。
今の私は開発や製造、さらには営業といった様々な立場の社員の“想い”を吸い上げ、まとめていく立場にあります。常に全体に目を配り、誰もがWin・Winの関係を実感できるようにしていきたいと思いますし、困ったときに真っ先に頼ってもらえる存在になれたらと考えています。

ONE DAY schedule

AM
9時に出社し、メールチェック後、当日のタスクを確認します。製造の予定を確認しつつ現場に入り、現場の担当者と協力して製造品のサンプル取りやデータの回収を行います。
PM
回収したデータの整理や加工試験を行います。試験の種類は様々で、機器分析もあれば加工試験もあります。結果をまとめ、考察を行います。
退社後
子供が起きていれば一緒に遊び、寝かしつけます。その後は夫婦で家事をこなし、コーヒーと甘い物を楽しみつつ、ゆっくりした時間を過ごします。

仕事後やオフの過ごし方

子どもが3人いて、家でできるカラオケや公園などで過ごします。また、3人とも生き物が好きなので、動物園や水族館に出かけることもあります。3人目が生まれたときは、2ヵ月半の育児休業を取得しました。当社では男性の育休取得は珍しくなく、私も職場の仲間から快く送りだしてもらえました。大変なことも多いですが、周囲のサポートのおかげで子育ても仕事も満喫することができています。