技術系|開発

O.S.
開発センター 
無糖ミックスグループ
2015年入社

お客様の求める商品開発のため
常に広い視野を大切にしたい。

「開発センター 無糖ミックスグループ」の仕事とは

昭和産業の研究開発の拠点がRD&Eセンターです。その中の開発センターは昭和産業グループのお客様への価値提供のために、昭和産業グループの事業に関わる商品、用途、市場及び技術の開発、並びに技術支援等を行っており、私の所属する無糖ミックスグループはフライ食品分野の商品開発及びユーザーコミュニケーションを担当しています。冷凍食品メーカーや、スーパー、コンビニ等のお客様に向けて、天ぷら粉、バッターミックス(パン粉付け製品)、から揚げ粉、お好み焼粉、たこ焼粉などを開発し、ご提案しています。

様々な喫食シーンに対応。

私が携わっているのは、業務用バッターミックスの開発です。お客様の求める品質・食感を実現するために、どの原料をどのように組み合わせればいいのかを追究し、コストや製造効率にも気を配りながら、提案しています。
難しいのは様々な喫食シーンに対応することです。時間が経っても、電子レンジで温めても、揚げたての食感をいかに維持していくかが課題です。例えばスーパーの惣菜売り場では、揚げてから時間の経ったとんかつをパックに詰めて販売していますが、その場合でもべちゃっとしないようなバッターミックスが求められます。さらにコンビニならば1日以上過ぎても販売される揚げ物が多いので、より長時間、サクサクした食感を味わえるように配慮しなくてはなりません。こうした課題を意識しながら、原料配合だけでなく、製造工程に関する知識も総動員して日々改良に勤しんでいます。

思い込みに陥ってはならない。

自分では素晴らしい商品を開発できたと思っても、お客様にはまったく受け入れていただけないこともあります。以前私が天ぷら粉の開発を担当していた際に、あるスーパー向けの天ぷら粉の開発を担当しました。とにかく時間が経ってもサクサクした天ぷらが味わえるようにと、とことん固さを追求。自分でも胸を張れるぐらい、自信のある商品ができたと思いました。ところがお客様からは、まったく評価されなかったのです。理由を伺うと、いくら衣が硬くても、これでは天ぷらとしての味わいが損ねられてしまうとのこと。つまり私は自分の追求したい天ぷら粉に集中するあまり、視野が狭くなって、お客様が本当に求めるものが見えていなかったのです。
商品開発には「自分はこういうものがつくりたいんだ」という強い思いが大切です。しかし同時にお客様が求めるものを忘れてはなりません。思い込みからくる自己満足に陥ってはならないと、学びました。

イノベーションに挑戦する。

RD&Eセンターができるまでは、私の所属する開発部門と研究部門は離れていたので、日常的なコミュニケーションは取りづらかったというのが正直なところです。しかしRD&Eセンターが完成してから、開発部門と研究部門は同じ建物の中で肩を並べるように仕事ができるようになり、ちょっとした時間に立ち話で情報交換ができるほど、連携も密になりました。おかげで商品化のスピードも大幅にアップしたと感じています。
将来は「無糖ミックスのことなら、あなたに聞けば大丈夫」と、誰からも信頼され、必要とされる人財になることが目標です。そのためには原料や配合に関する知識はもちろんのこと、製造現場や品質管理などの幅広い知識を吸収していかなくてはなりません。多種多量な穀物や、油や糖類等小麦粉以外の素材を取り扱っている昭和産業ならではの強みを活かしつつ、いつか業界の常識を越えるようなイノベーションを起こし、「あの商品は私がつくった」と胸を張れるような新商品が開発できたら、最高です。

ONE DAY schedule

AM
メンバーと仕事内容について共有後、前日試作したとんかつを試食。改良点について議論し、その日の試作内容を決定します。その後、具材の準備やミックスの作成などを行います。また、営業と一緒にスーパーやデパ地下の惣菜を食べ比べながら意見交換をし、市場のトレンドを確認します。
PM
翌朝の試食に備え、改良したとんかつを試作します。原料メーカーとの商談で情報収集を行った後、お客様に提案するミックスや提案資料の作成を行います。また、食感が変わるメカニズムを解明するために、他の研究部門との打ち合わせを行ったり、一緒に試食をすることもあります。
退社後
外食が好きなので、新しいお店の開拓をすることが多いです。帰宅後は好きな音楽を聴きながらのんびりと過ごします。

仕事後やオフの過ごし方

お酒を飲むことが好きで、夜はよく友人と飲んでいます。最近は体力の衰えを感じるようになったため、少しずつですが自宅で筋トレをするようになりました。休日には、スーパー銭湯でのんびり過ごすことも。