技術系|開発

K.S.
開発センター
製菓グループ
2016年入社

自分の開発した原料で
様々なお菓子が生まれ店頭に並ぶ醍醐味。

「開発センター 製菓グループ」の仕事とは

新商品の開発や既存商品の改良などに取り組む開発センターのなかで、製菓グループが担っているのはお菓子に使われる業務用小麦粉、プレミックスの開発です。コンビニエンスストア向けと製パン・製菓メーカー向けの2つのチームがあり、私は後者に所属しています。味や食感など、お客様の要望に応える製品開発と同時に、市場のトレンドを踏まえた商品提案も重要な仕事です。

食品業界を目指すきっかけは
病院実習で知った「食」の大切さ。

私は、昭和産業では少し珍しい学部の出身になると思いますが、医学部の保健学科を卒業しました。臨床検査技士など医療関係の仕事に進む学生が多い中、転機になったのが病院での実習です。患者さんたちにとって、食事がいかに大事なものかを知って「食」に関わる仕事に関心を持ち、事業や商品の幅広さから、ここなら食の新しい可能性が引き出せると考えて昭和産業に入社しました。入社からずっと携わってきたのが、製パン・製菓メーカーをお客様に、焼き菓子や蒸しパン、ドーナツなどの揚げ物に使われるプレミックスを提案・開発する仕事です。季節ごとに発売される新商品や定番商品のリニューアルのために、どの小麦粉を選び、でん粉や糖などの副資材をどう配合するか。お客様からの要望は「もちもち感」といった感覚的なものもあるため、いくつも試作品を作り、営業担当者や先方と一緒に試食して評価を重ね、徐々に目標に近づけています。

自分の配合が初めて採用された
うれしさは今も忘れません。

自分の考えた配合で、狙い通りの味や食感を実現する。これが商品開発の一番の醍醐味だと思いますが、その喜びを初めて知ったのは入社1年目の冬でした。先輩の助けを借りながらではあったものの、2〜3ヵ月かけて試作を続けたプレミックスが採用になり、商品化されたドーナツが店頭に並んだのです。本当に嬉しくて、何軒もスーパーを回って確かめ、いくつも買ってしまいました。それから2年近くが経ち、最も成長を感じるのは、より早く配合が考えられるようになったことです。以前は「この食感を出すためには何を加えれば良いのか」と大まかな方向性を決めるまで、色々調べて1時間以上かかっていたのが、10分程度で見極められるようになりました。しかし本当に難しいのは、その後の微妙な配合調整。プレミックスに加える副資材は、非常に多岐にわたるため、まだまだ知識の引き出しを増やすことが必要です。

自ら積極的に提案できることに、
この仕事の魅力を感じています。

製パン・製菓メーカーの要望に応じてプレミックスを開発するだけでなく、「こういう商品の人気が高まっている。この原料を使えば流行の先を行くものができる」と、自分たちからも積極的に提案できることにこの仕事の広がりを感じています。営業担当者とともに提案を行う機会もよくあり、プレゼンテーション力を磨くことも課題の一つ。お客様へのプレゼンを初めて経験したのは入社2年目になりたての頃でしたが、このときは急遽決まったこともあり、とにかく必死で説明した覚えがあります。その後も場数を踏みながら、どうすればわかりやすく、相手の気持ちをとらえるプレゼンができるか、試行錯誤を続けているところです。まだ先のことにはなると思いますが、パン用の小麦粉・プレミックスの開発や、工場での小麦粉の生産なども経験してみたいです。そうして幅広い知識を身につけて、お客様に頼っていただける開発担当になりたいと思っています。

ONE DAY schedule

AM
朝9時に出社して、メールチェックを行います。朝礼後は前日に試作した試作品を、チームのメンバーやときには営業担当者も交えて試食し、味や食感などの評価をします。実際の商品も、パンメーカーの工場で製造して1日ほどたって店頭に並ぶので、翌日のチェックが重要になるのです。ここでの評価を参考に、午後に行う試験や試作の内容を考えます。
PM
午前中に立てた計画に沿って試験や試作を実施します。1日に試作するのはおおむね2〜3種類。できたてを試食して大きな間違いがないかを確認したら、翌日の試食用に保存します。試作だけで午後を終えることもあれば、営業担当者との打合せが入ることもあります。
退社後
試作作業が終わり次第、オフィスエリアに戻ってその日に行った試験データの整理や、営業から依頼された資料づくりなどに取りかかります。プレゼン間近や急な対応がなければ定時で退社することもあり、会社帰りに同僚や友人と飲みに行くこともよくあります。

仕事後やオフの過ごし方

大学時代からアカペラを続けていて、休日は月に2回ほど所属している社会人サークルの練習が入ります。練習場所はスタジオを取ったり広めの公園に集まったり。「歌いたいものを歌う」がサークルの方針なので、J-POPや洋楽など好きな曲を幅広く歌っています。その他のオフの日は、友人や家族と近場へ旅行したり、家でのんびり過ごすといった感じです。