同店を運営するのは、地元神奈川や東京を中心に飲食店を展開する株式会社オーイズミダイニング。2016年7月、新業態として「海鮮蕎麦九 本厚木店」をオープンする際に、「主役である蕎麦はもちろん、そのおいしさを際立たせ、メニューの付加価値を高める天ぷらのクオリティにもこだわりたい」と、開発を進めたそうです。
「蕎麦粉は北海道産。低速回転の石臼で丁寧に挽いた蕎麦粉を使い、豊かな香りと風味がしっかりと感じられる蕎麦を毎日お店で手打ちしています。この蕎麦の持ち味を生かし、一緒に食べると両者のおいしさがさらに高まるような天ぷらが作りたくて、オープンするまでに1年以上も開発を続けました」。そう話すのは、オーイズミダイニングで営業を務める安部将勝さん。
料理長の児玉博和さんとも相談しつつ、試行錯誤を重ねたポイントは、「素材の持ち味を生かしつつ、サクサクとした食感が続き、油っこくない天ぷらに仕上げること」。それを実現するためには、天ぷら粉と揚げ油の組み合わせが重要と考え、様々なメーカーのたくさんの製品を試した結果、ようやくたどり着いたのが、昭和産業の『大地のかがやき』と『オレインリッチ』だったのです。
『大地のかがやき』と『オレインリッチ』が生んだ理想の天ぷら
看板メニューである「ジャンボかき揚げ」は、桜海老やタマネギ、ニンジンなどの素材をまとめつつ、ごく薄くまとわせた衣が特徴。最小限の衣で揚げることで、口に運んだときの食感は軽やかで、素材の甘さやうまみが感じられます。
同店が選んだ『大地のかがやき』は、北海道産麦小麦粉を使用した天ぷら粉。独自の製法により、水溶けがよく簡単にサクサクの食感の天ぷらが揚げられるのが魅力です。また、『オレインリッチ』は、オレイン酸をたっぷり含んだピュアひまわり油で、あっさりと油っこくないのが特徴。揚げ物や炒め物などに使うと、軽やかに仕上げることができます。
「『大地のかがやき』と北海道産蕎麦粉を使用した蕎麦との親和性も魅力でした。さらに『オレインリッチ』は、油そのもののクセがなく、カラッと揚がるので、当店のような大きなかき揚げでも軽やかな味わいに仕上げることができました」と安部さん。料理長の児玉さんも「これまで使った天ぷら粉と油の組み合わせの中で、一番クオリティの高い天ぷらができました。まさに、理想的」と絶賛します。
こだわりの甲斐あって、同店の「ジャンボかき揚げ」は大人気に。「気軽にかき揚げを楽しめるように」と作った、小さめのかき揚げをのせた小丼とせいろ蕎麦をセットにしたランチも1日に約30食の注文があるそうです。
また、「酒の肴としても、おいしい天ぷらが食べたい」というお客様のご要望から、野菜や魚介などを串カツ風に仕立てた「串天」も生まれました。
中でも、刺身用の本鮪の中トロを贅沢に使った「本鮪中トロのねぎま」は、揚げ油や天ぷら粉だけでなく、素材や揚げ方にもこだわった同店の人気メニューの一つです。